家族が亡くなったとき、遺族は悲しむ時間も十分にないまま、葬儀社への連絡や安置場所の決定、葬儀の日程など、さまざまなことを決めなければなりません。
「まず何をすればいいの?」
「葬儀はどんな順番で進むの?」
「通夜や告別式は何をするの?」
「葬儀が終わった後は何をすればいい?」
初めて葬儀を経験する方にとって、分からないことが多いのは当然です。
この記事では、ご逝去から葬儀、火葬、葬儀後までの一般的な流れを、初めて葬儀をする方にも分かりやすく解説します。
※葬儀の流れは地域、宗教・宗派、葬儀形式などによって異なる場合があります。
葬儀全体の流れ
一般的な葬儀では、次のような流れで進みます。
ご逝去
↓
葬儀社へ連絡
↓
ご遺体の搬送・安置
↓
葬儀社との打ち合わせ・見積もり
↓
葬儀の日程・内容を決定
↓
納棺
↓
通夜
↓
葬儀・告別式
↓
出棺・火葬
↓
収骨
↓
初七日法要など
↓
葬儀後の手続き・遺品整理
ただし、一日葬や直葬では通夜を行わないなど、形式によって流れが変わります。
① ご逝去|まず何をすればいい?
家族が亡くなったとき、まず必要になるのが死亡の確認です。
病院で亡くなった場合は、医師によって死亡確認が行われます。
その後、葬儀社へ連絡し、ご遺体を安置する場所などについて相談します。
病院で亡くなった場合、長時間そのまま安置しておくことはできないため、葬儀社への連絡を早めに行う必要があります。
② 葬儀社へ連絡する
葬儀を依頼する葬儀社へ連絡します。
この時点で、まだ葬儀の内容をすべて決める必要はありません。
まずは、
- 故人の氏名
- 亡くなった場所
- 搬送先
- 安置場所
- 希望する葬儀形式
などを葬儀社に伝えます。
葬儀社が決まっていない場合は、複数の葬儀社を比較することも選択肢になります。
ただし、ご逝去直後は時間に余裕がないケースもあるため、元気なうちに葬儀社を調べておくことが大切です。
関連記事
葬儀社の選び方7つのポイント|後悔しないために確認すべきこと
③ ご遺体を搬送・安置する
葬儀社がご遺体を安置場所まで搬送します。
安置場所には、
- 自宅
- 葬儀社の安置施設
- 専用の安置施設
などがあります。
自宅に安置するか、葬儀社の施設に安置するかは、家族の希望や住宅環境などを考慮して決めます。
④ 葬儀社との打ち合わせ
ご遺体を安置した後、葬儀社との具体的な打ち合わせを行います。
ここで決める内容は非常に多くあります。
例えば、
- 葬儀形式
- 葬儀の日程
- 葬儀会場
- 火葬場
- 参列者の人数
- 宗教・宗派
- 棺
- 祭壇
- 料理
- 返礼品
- 遺影写真
- 搬送
- 安置
- その他のオプション
などです。
⑤ 見積もりを確認する
葬儀の打ち合わせで特に重要なのが見積もりの確認です。
「葬儀一式○万円」という金額だけで判断するのではなく、
何が含まれていて、何が含まれていないのか
を確認しましょう。
例えば、
- 祭壇
- 棺
- 遺影
- 式場
- 火葬関連費用
- 料理
- 返礼品
- 安置費用
- ドライアイス
- 搬送費
- 宗教者への謝礼など
について、どこまで含まれているのか確認します。
関連記事
⑥ 葬儀の日程を決める
葬儀の日程を決めます。
日程を決める際には、
- 火葬場の空き状況
- 葬儀場の空き状況
- 僧侶など宗教者の予定
- 親族の都合
などを考慮します。
希望した日に必ず葬儀ができるとは限りません。
⑦ 納棺
通夜や葬儀の前に、故人を棺に納めます。
納棺の際には、故人の身支度を整えたり、家族が故人と最後のお別れをしたりします。
故人の好きだったものを棺に入れることもありますが、火葬できないものもあるため、入れてよいものか葬儀社に確認しましょう。
⑧ 通夜
一般的な葬儀では、葬儀・告別式の前日に通夜を行います。
通夜では、故人の近親者や友人、知人などが集まり、故人との最後の時間を過ごします。
一般的には、
受付
↓
着席
↓
僧侶の読経
↓
焼香
↓
喪主挨拶など
↓
終了
という流れになります。
ただし、家族葬などでは参列者を家族や親族に限定する場合もあります。
⑨ 葬儀・告別式
翌日などに葬儀・告別式を行います。
葬儀は宗教的な儀式、告別式は故人との最後のお別れの場という意味合いがあります。
一般的には、
受付
↓
着席
↓
開式
↓
読経
↓
弔辞・弔電
↓
焼香
↓
閉式
↓
最後のお別れ
という流れで進みます。
葬儀形式によって内容は異なります。
⑩ 出棺
葬儀・告別式が終わると、故人を火葬場へお送りします。
これが「出棺」です。
出棺前に、家族や親族が故人と最後のお別れをします。
その後、棺を霊柩車へお乗せし、火葬場へ向かいます。
⑪ 火葬
火葬場に到着したら、火葬を行います。
火葬には一定の時間がかかるため、その間、遺族は控室などで待機します。
火葬が終わると、遺骨を骨壺に納める「収骨」を行います。
⑫ 収骨
火葬後、遺族が遺骨を骨壺に納めます。
地域によって収骨の方法などが異なる場合があります。
火葬場での流れについては、事前に葬儀社から説明を受けておくと安心です。
⑬ 初七日法要など
地域や宗派、家族の希望によっては、葬儀当日に初七日法要を行う場合があります。
葬儀後に改めて法要を行う場合もあります。
最近では、遺族や親族の負担を考慮して、葬儀と同日に初七日法要を行うケースもあります。
⑭ 葬儀が終わった後にすること
葬儀が終わっても、遺族にはさまざまな手続きがあります。
例えば、
- 死亡届に関する手続き
- 年金関係の手続き
- 健康保険関係の手続き
- 公共料金などの名義変更・解約
- 銀行口座などの確認
- 相続に関する手続き
- 遺品整理
- 法要の準備
などです。
必要な手続きは故人の状況によって異なります。
葬儀の流れは形式によって違う
葬儀にはいくつかの形式があります。
一般葬
親族だけでなく、友人・知人、仕事関係者など、幅広い人が参列する一般的な葬儀形式です。
家族葬
家族や親族など、近しい人を中心に行う葬儀です。
参列者を限定することで、故人との時間を大切にしやすいという特徴があります。
一方で、後から訃報を知った知人などから弔問を希望されることもあるため、周囲への伝え方には注意が必要です。
一日葬
通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を中心に行う形式です。
一般的な葬儀より日程を短くできる一方、参列できなかった人への配慮なども必要になります。
直葬
通夜や葬儀・告別式を行わず、火葬を中心とした形式です。
費用を抑えやすい一方、一般的な葬儀とは大きく流れが異なります。
葬儀で慌てないために準備しておきたいこと
葬儀は突然必要になることがあります。
そのため、元気なうちに、
- どんな葬儀を希望するか
- 葬儀社の候補
- 希望する葬儀形式
- 連絡してほしい親族
- 遺影写真の候補
- 宗教・宗派
- 葬儀費用の希望
などを家族で話しておくと、いざというときに判断しやすくなります。
特に葬儀社を事前に調べておくことは重要です。
葬儀社は事前に比較しておく
ご逝去後は、短い時間の中で葬儀社を決めなければならないケースがあります。
そのため、元気なうちに複数の葬儀社を調べておき、
- 葬儀費用
- プラン内容
- 安置場所
- 葬儀場
- 追加料金
- 対応エリア
- 口コミや評判
などを確認しておくと安心です。
「安いプラン」だけを見るのではなく、最終的に必要になる費用を確認することが大切です。
よくある質問
葬儀は亡くなってから何日後に行う?
火葬場や葬儀場の空き状況、宗教・宗派、親族の都合などによって異なります。
そのため、「必ず○日後」と決まっているわけではありません。
通夜と葬儀はどちらが先?
一般的には、
通夜 → 葬儀・告別式 → 火葬
という順番です。
ただし、一日葬や直葬などでは流れが異なります。
家族葬でも通夜をする?
家族葬でも通夜を行うことはあります。
「家族葬」は参列者の範囲を表すことが多く、通夜を行うかどうかは別の問題です。
葬儀社はいつ決める?
葬儀社はできるだけ早めに決める必要があります。
ただし、事前に複数の葬儀社を調べておけば、急な判断を迫られる状況を減らせます。
葬儀費用はいつ支払う?
支払いのタイミングや方法は葬儀社によって異なります。
契約時に、支払い方法や期限を確認しておきましょう。
まとめ|葬儀の流れを事前に知っておけば慌てにくい
葬儀は、突然必要になることがあります。
そのため、実際にその時を迎えてからすべてを調べるのではなく、基本的な流れだけでも知っておくと安心です。
一般的には、
ご逝去
↓
葬儀社への連絡
↓
搬送・安置
↓
打ち合わせ・見積もり
↓
納棺
↓
通夜
↓
葬儀・告別式
↓
出棺
↓
火葬
↓
収骨
↓
葬儀後の手続き・遺品整理
という流れになります。
ただし、家族葬・一日葬・直葬など、葬儀形式によって内容は変わります。
そして何より大切なのは、費用や内容が分からないまま葬儀を決めないことです。
葬儀社から見積もりを受け取ったら、分からない項目を一つずつ確認しましょう。
大切な人との最後の時間を後悔のないものにするためにも、できる範囲で事前に準備しておくことをおすすめします。


